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新作 2024年3月


春 桜とメジロの図 2024.3

 春の語源は、万物が「る」時季だから 草木の芽が「る」 天候が「る」 田畑を「る」など。
そして「春」には、花見好きの日本人が最も心待ちしている桜の満開がある。
野鳥、自然の生物も輝き増す
令和6年3月15日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


蒲公英たんぽぽ dandelion 鼓草 2024.2

 たんぽぽは、中国語で蒲公英ホ コウ エイと書く
dandelionダンデライオンは、西洋でギザギザの葉がライオンの歯を連想することから
日本では、花の形が鼓に似ているから
別名「鼓草ツヅミ グサ」と呼び、鼓を打つ音「たん ぽん ぽん」から たんぽぽの名に
令和6年2月13日


寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


日本水仙 雪中花 2024.1

 「水仙」という名は 中国伝来ですが、日本の風土によく適していたので「日本水仙」となりました。
冬の厳しい寒さの中で咲く姿から「雪中花」とも呼ばれます。
切り花として日持ちが良いゆえ 茶の湯 お生花の「格花かくばな」に飾ります。
令和6年1月17日


寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


辰年 新年の縁起を願う 2024.1

 龍神は 水に潜み 空を飛んで雲を起こし雨を呼ぶ霊力があるとされる。
龍の持つ玉は、「如意宝珠」と呼ばれ幸運を引き寄せたり 災いを避けるという。
この一年が、お健やかに お幸せでありますように お祈りいたします。
令和6年元旦

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


椿 西王母せいおうぼ 2023.11

 西王母の椿は、晩秋から冬の訪れる季節に庭木として愛される。
つぼみの形は ふっくらとして淡く「桃」の異名とされる。
「桃は邪気を払う」と中国からの伝来があり、茶の湯の炉開ろびらきには茶花として持ち入られる。
令和5年11月15日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


草もみじ カラス瓜図 2023.10

  秋が深まると温かく彩る景色がある
赤や黄に色付く草の葉を 昔の人々は「草もみじ」と呼び楽しんできた。
そのなかで カラスウリの実は 赤く染まり、種は真っ黒で打ち出の小槌の形をしており「大黒天」とも言われる縁起物
令和5年10月7日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


スズムシ 葛に鈴虫 2023.9

  草むらで鳴く虫達が 秋の深まりを教えてくれる。
鈴虫の羽は、薄くて丈夫で鈴を振るようにこすり合わせて音を出すために使うので、飛ぶことはできない。
それゆえ 古くから日本人は、鈴虫の音色を 風雅に位置付けている。
令和5年9月6日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


ススキ 秋の七草「尾花」 2023.8

  秋の七草は、見て楽しむためのもの
万葉集の山上憶良の「秋の野に咲きたる花を…」の歌からはじまった。
ススキの由来は く立つ
別名 獣の尾に似ているから「尾花」
この大型の野草は 茅葺き屋根に用いる
令和5年8月8日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


朝顔 2023.7

  朝顔の花びらは5枚が合わさって漏斗状に つるは左巻きに長く伸びる
朝顔の原種は青い花だが、江戸時代盛んに品種改良し 観賞用に
そして、夏の涼をめでる草花と言える
令和5年7月8日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


カエル 蓮に蛙図 2023.6

 言霊の国の日本、語呂の良さが「かえる」に込められている
つまり、カエルは 返ってくる 帰ってくる。
「若カエル」「お金がカエル」「無事にカエル」
縁起の良い生き物として、さらに蛙は 前にしか跳ばないことから 災いなど「福に変える」と言う。
令和5年6月6日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


露草 2023.5

 花は二つ折れになった貝のような形 日の出と共に朝露に輝き開花するので「露草」と名付けられたとか。
この小さな青い花は、古くから着物の絞り染 友禅染の下絵用染料に用いるので 別名「青花あおばな」と呼ぶ。
他に「帽子花」
花の汁を衣にこすりつけて染めていたことから「着草つきくさ」とも呼ぶ(万葉集)
畑の隅や道端で見かける草花だが、いわれがありました。
令和5年5月9日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)



セキレイ 鶺鴒 2023.4

 主に水辺に住み、市街地でも見られる
長い尾を上下に振る習性があり 和名 イシタタキ 英名 Wagtail(振る尾)
昆虫やミミズを捕まえて食べ、畑の害虫を食べるので益鳥として扱われる。
人々の身近に活躍している野鳥
令和5年4月10日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


ヤマザクラ 桜の国 2023.3

 古来、日本の代表的な桜は山桜
春 山地に自生し 若葉と共に 白または薄紅の花が咲く
「成長が早く、再生力が強い」とされ 固有種は10か11種
「桜餅」の葉は、大島桜の葉っぱだとか
花を愛でる心が弾む
令和5年3月15日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


菜の花 2023.2

 菜の花はアブラナ属の植物が咲かせた花を指している。
ナタネ カブ コマツナなど
おぼろ月夜」が小学唱歌に選ばれたのは、大正3年(1914)の事
およそ百年唄い継ぐ。
令和5年2月8日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


隈笹 日本の特産 2023.1

 笹は春から夏 鮮やかな緑に。
秋から冬に 葉の縁から隈取りを施したように白っぽくなるのが、「隈笹くまざさ」です。
因みに たけのこの皮が落ちていたら「竹」で、茎の節に皮が残っていたら「笹」。
令和5年1月10日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


卯年 新年の縁起を願う 2023.1

 うさぎは、長い耳で福を集め、後ろ足も早く 跳ねる 災難や悪い気などから免れることができると言う。
そして、「月に住む」という昔話から「ツキ」を呼び込む縁起があるとか。
 この一年が お健やかに
お幸せでありますように お祈り致します。
令和5年1月1日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


くちなしの実 山梔子さんしし 2022.11

 初冬の庭先に くちなしの橙色の実を見つける。
6月頃 かぐわしく白い花を咲かせ実を結ぶ。
乾燥させた実を「山梔子さんしし」と呼び、漢方薬や食品の色付けに使います。
栗、きんとんやたくあん漬けを黄金色に染める天然の恵
令和4年11月4日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


柿紅葉かきもみじ 2022.10

 秋、やがて散り落ちる前の葉が、赤や黄色に染まり 自然の豊かな趣を残している。
柿の由来は、紅葉の色と実の色「赤黄あかき」から「カキ」と呼ばれるようになったとか。
そして、柿の実を長く保存するため「干し柿作り」を始める。
令和4年10月5日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


栗 縄文時代から 2022.9

 栗は、農耕が始まる以前の古代には重要な食糧でした。
現代の和栗は、粒が大きく美味で秋を代表する味覚。
栗の木材は、タンニンを含むので枕木や船の建材 椎茸しいたけの原木に活用される。樹皮やいがは染料に用いる。
里山の栗の木を、今も、人々によって大切に植栽続く。
令和4年9月11日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


秋津あきつ蜻蛉かげろうーとんぼ 2022.8

 とんぼの最も古い呼称は、奈良時代の「秋津」
江戸時代から「とんぼ」と呼ぶ語源は、「飛ぶ棒」だとか。
とんぼは、前にしか進まず「勝ち虫」とも呼ばれ 縁起物として武具 装飾品のデザインに用いられています。
そして、今も子供らは「竹とんぼ」で遊ぶ。
令和4年8月4日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


木槿むくげ 槿花一日きんかいちじつ 2022.7

 夏の時期に 次々と咲く木槿
朝に新しい花を咲かせ 夕刻に一斉に散る「一日花」。
はかないが故に風情があります。
木槿は品種も多く、茶の湯で茶席の花として 多く使われます。
侘茶を実践した千家せんけ)三代 宗旦そうたん)は、白い底紅そこべに)のこの花を「宗旦木槿そうたんむくげ)」と、名にちなむ。
およそ400年前の事。
令和4年7月16日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


かじの葉 星に願いを 2022.6

 七夕には 平安の昔から梶の葉に墨で願い事を書いて 笹の葉に結んでいたそうです。
古式ゆかしい梶の葉から短冊へ移ったのは、明治時代の頃だとか。
夜空の星に託して今も受け継ぐ色とりどりの短冊、
人々の願いが どうか 叶いますように。
令和4年6月10日

寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


十薬 和ハーブの恵 2022.5

 白い十字の花は馴染みの「ドクダミ」
毒や痛みに効能があることから「ドクイタミ」が由来に。
生葉の香りは強く、別名「十薬」と言われるほどの薬草です。
葉や茎を乾燥させて作った「ドクダミ茶」は 健康に良いとされ、又 生葉と焼酎やホワイトリカーで漬け込むと 化粧水や虫除けスプレーができるとか。
十薬の花は真白ましろく、消臭効果があり 一輪花に どうぞおしたしみください。
令和4年5月15日

十薬
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


射干しゃが 別名 胡蝶花 2022.4

 足元を見ますと 日陰に耐え 強健で美しく明るく保ち咲いている野の花がありました。
林の縁に群生し、花は一日花で次々に咲き、葉は光沢のある鮮緑色 緩やかに垂れます。
令和4年4月12日

射干(しゃが)
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


燕 幸運の使者 2022.3

 春の本格的な農耕シーズンが始まる時期に、燕は南の国から日本を目指して数千キロの海を渡ってきます。
そして人のいる場所を選んでやってきます。
土や泥を集めて軒下に巣を作り 子育てをし 飛びながら虫を捕えて巣に運びます。
燕の鳴き声は
「チュイ チュイ ジュー
土食って 虫食って 渋〜い」だとか。
令和4年3月13日

燕
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


ふきのとう 春の使者 2022.2

 早春 里山の片隅にふきから丸い顔を出すつぼみが、「ふきのとう」です。
蕗は山菜で、蕾も葉も茎も食せます。
ふきのとうは 天ぷら ふき味噌にしても ほろ苦くて美味しく、又 冬の間にたまった身体の毒素を出させる効果があるとか。
春の光を包んだような「蕗の薹ふきのとう」に 今も昔も 人々は 心弾む。
令和4年2月11日

ふきのとう
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


椿 日本原産の花木 2022.1

 冬の花の少ない時期に
光沢のある緑色の厚い葉と ひときわ輝く花が咲きます。
 黒色の種子からは「椿油」を製し 髪や肌に良いとされ、
木材からは木目が硬いので「彫刻の材料」となり、
「木炭」にしても重宝に使われます。
 日本古来より親しまれた良い椿がありました。
令和4年1月15日

椿
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


あけましておめでとうございます 2022.1

どこかしこ 静かに清められ
水も空気も「澄んだ気」を感じます。
干支の寅が八方を睨み、邪気を払う。
この一年がお健やかにお幸せで
ありますようにお祈りいたします。
令和四年元旦

寅
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)

寅
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)

万両 常緑の葉が永遠に 2021.11

古くから愛される日本の小低木
いつのまにか芽を出し、冬には
赤い実を結びます。
野鳥がその実を食べ
又、種を落として 発芽します。
令和3年11月16日

万両
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


楓 紅葉が彩る 2021.10

楓は葉の形が「蛙の手」ににていることから「カエデ」と呼ばれるようになったとか。
庭や山野で、蔦やハゼ 柿などの葉が紅葉し、自然の彩の豊さを感じさせてくれます。
令和3年10月15日

楓
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


コスモス 2021.9

コスモス cosmos の英名は宇宙
澄んだ秋空に コスモスの花びらは薄く 繊細に、葉は糸のように細く柔らかい。
風にふかれても 踏みつけられても、いつしか 起き上がって 再び笑顔で咲き続けます。
令和3年9月24日

コスモス
寸松庵色紙(1/4サイズ 136×120mm)


苧環オダマキ勿忘草ワスレナグサ 2021.7

オダマキは、つむいだ糸をまく苧環に、花の形が似るところから名付けられました。
ワスレナグサは、西洋で親しまれ、各国で伝説も多くあります。
苧環と勿忘草の組み合わせは、可憐で西洋ふうに馴染む草花だと思います。
令和3年7月1日

苧環と勿忘草2021.7
(本画 4F)


なにわ薔薇 2021.6

なにわ薔薇は、昔、難波商人によって日本に持ち込まれたそうです。
そして、昔の絵師は、絵や図案にしています。
私も、又、この花に魅了され何度も描きたいと思いました。
どうぞご覧ください。
令和3年6月1日

なにわ薔薇
(本画 4F)


春の草花図 2021.3

あざみと十薬

白い十字の花は、民間薬草としてとても大切に用いられてきた馴染みのドクダミ。別名「十薬」と言います。
あざみも、又、薬草だそうです。 野山で 自然に咲き 親しみある草花です。
あざみを描いてる時、綿毛となり、空に舞う面白い瞬間がありました。
あざみと十薬が 奏でるように咲いてました。
どうぞご覧ください。
令和3年3月6日

あざみと十薬
(本画 10F)


2021年 元旦

あけまして おめでとうございます
山は青々と 穏やかな風が吹き
牛が米俵を家に運びます。
松葉、笹、梅がそろい、
一年が豊かでお幸せでお健やかで
ありますように願って描きました。
令和3年1月1日
2021年元旦


蛍袋・赤花 2020.6

風に揺らぐ淡紅色の蛍袋
日本の風土に合うせいかきれいにたくさんの花を咲かせる山草です。
長い間咲いています。
令和2年6月22日

蛍袋
(色紙)


なにわ薔薇 2020.6

原種の薔薇(オールド・ローズ)のひとつで白の大きな花が咲きます。
蕾、咲きはじめの頃、満開の時も美しさを感じさせてくれます。
薔薇の中で、最も好きな花です。
令和2年6月16日

(色紙)


春の草花図 2020.4

野山で風に揺らぐ白色や淡紅色のホタルブクロを描いてみたいと思いました。
それぞれ6号の画ですが、1と2を合わせると青空と地面に広がる草花を見ていただきたいと思います。
令和2年4月7日

春の草花・白蛍袋 1
(本画 6F)
春の草花・赤蛍袋 2
(本画 6F)
春の草花図 2020
(本画 6F x 2)

いつまでも緑を保っている蔦(アイビー)は、星のような形の葉が愛らしく好きな植物です。若い女性と組み合わせ、やわらかな手も工夫してみました。
令和2年3月12日

(本画 6F)


あけましておめでとうございます

お健やかにお幸せな一年でありますよう
お祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い致します

令和二年元旦

ねずみは、七福神の大黒様の使者だそうです。
打ち出の小槌を振ると希望のものが出てくると良いですね。
蔵には、米俵が沢山あって、住む家も豊かでありますようにと願って描いてみました。


茶事茶会に招かれた客が待ち合わせる場所である寄付待合(よりつきまちあい)にかけるお軸の画です。
その時の季節、趣向、亭主の思いが込められる画題です。
令和元年10月17日

柿と栗

秋の花でお好きな花は?とお聞きしたところ、彼岸花と答えられた方がありました。
咲き始めの彼岸花を探して写生いたしました。
野にあるように草花を描きたいと思いました。
令和元年9月27日

彼岸花

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