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UN/CEFACTコア構成要素技術仕様(CCTS)

ISO 21378 監査データ収集のデータモデルで紹介した内容をを次に再掲する・

関連情報項目(ASBIE)は、CCTS構造の中では集約型(Aggregation)のUML関連を定義します。監査データ収集でデータモデルを定義するには、関係付け(Association)が必要です。

業務情報項目(BIE)一意の業務セマンティック定義を持つ業務データの一部または業務データのグループ。業務情報項目は、基本業務情報項目(BBIE)、関連業務情報項目(ASBIE)、または集約業務情報項目(ABIE)のいずれかです。

基本業務情報項目(BBIE)特定の業務コンテキスト内の特定のオブジェクトクラスの単一の業務特性を表す業務情報項目。独自の業務セマンティック定義があります。基本業務情報項目は、基本業務情報項目のプロパティを表すため、その値を説明するデータ型にリンクされています。基本業務情報項目は、基本的なコア構成要素から派生します。

関連業務情報項目(ASBIE)特定の業務コンテキスト内の特定のオブジェクトクラスの複雑な業務特性を表す業務情報項目。独自の業務セマンティック定義があります。 Association Business Information EntityはAssociation Business Information Entityプロパティを表し、その構造を説明するAggregate Business Information Entityに関連付けられています。関連業務情報項目は、関連コア構成要素から派生しています。

集約業務情報項目(ABIE)特定の業務コンテキストで異なる業務の意味を一緒に伝える、関連する業務情報のコレクション。モデリング用語で表現すると、特定の業務コンテキストでのオブジェクトクラスの表現です。
コア構成要素という用語は、基本コア構成要素、関連コア構成要素、集約コア構成要素、およびそれらに関連するコア構成要素タイプを含む一般的な用語として使用されます。同様に、業務情報項目という用語は、基本業務情報項目、関連業務情報項目、および集約業務情報項目を含む一般的な用語として使用されます。


目的:CCTS構造をXBRL 2.1で表現することで透明性と拡張性を高める

タプルの子項目に子タプルを含まない形とする

XBRL Global Ledgerは、モジュールの自由な組み合わせでデータを表現するという柔軟性を持っているが、XML Schemaの制限から、かなずしも高い拡張性を持っているとはいえない。従来のXML Schema定義では、タプルを定義するComplexContentに定義されたタプルを直接参照して定義するロシア人形のような入子構造だった。このため、この構造のXMLファイルを読み込むには、XML schemaを解釈する通常のXMLパーサーだけでよかったのだが、多数のインスタンス文書を検証する場合には、それぞれの文書を読み込んで分解した上でそれらの間の関係を検証するという処理となる。報告されたインスタンス文書の間の関連をそのまま検証することは難しく、取り込んだアプリケーション内でそれぞれの要請に応じた処理を行うというブラックボックスとなり、透明性は高くない。フォーミュラリンクベースやテーブルリンクベースを活用して透明性の高い形にすることを目的に構造を変更する。
上記の集約業務情報項目(ABIE)をタプルで定義し、関連業務情報項目(ASBIE)を定義リンク(requires-element)で表現することで世界標準の明細データが表現できるか検証する。
試行中のファイルは、GitHubから

XBRL Essentials
instance document
An instance document is a collection of facts that together make up a business report. At a technical level an instance document is an XML document with a root element of <xbrli:xbrl>.

Fact
A fact is an individual piece of information in a report. For example, reporting that profit at Acme Inc. in 2013 was $10m would be a fact. The fact is represented by reporting a value of 10m against a concept representing “Profit”, and associating it with contextual information representing the units (dollars), the period (2013), and the entity (“Acme Inc.”). At a technical level, facts are represented by elements in an instance document.

Extensibility
One of the challenges of business reporting is that in many domains, the underlying reporting standards allow considerable flexibility in exactly what is reported, typically based on what is material to the reporting entity. This makes it impossible to create a single taxonomy that enumerates all concepts and dimensions that might be required by all reporting entities.
XBRL has been designed to allow taxonomies to be extended, allowing taxonomies to be tailored to meet specific reporting requirements. For example, international taxonomies may be extended by national regulators or large enterprises. In some cases, particularly for filings by listed companies controlled by securities regulators, individual filers are permitted to provide their own extension taxonomies, in order to accurately model specific reporting needs.

現在のXBRL GLは、XML Schemaを中心に構成されているため、モジュールの組み合わせで多様な要請に答えているが、財務報告と比較した場合にはXBRLの特徴である拡張性に乏しくなっている。
XBRL 2.1のリンクベースを用いた拡張が可能な形にするため、タプルとリンクベースを組み合わせた形を検証する。

今回の検証では、タプルを構成する内容にタプルを許さない形とすることで、XBRLインスタンス文書の特徴であるBag of factsの形とした。上図では、ASBIE(item)は、specified.Dという項目であり、ASBIEが参照するABIEは、D.Detailというタプルである。XBRL 2.1の定義リンクベース(requires-element)を使用して構造を定義し、XBRLインスタンス文書はFactの集合として表現する。

DTS

現行のタクソノミは、それぞれのモジュールを定義するスキーマファイルを2つに分けてpalette定義を容易にしている。今回もスキーマファイルを2つのグループに分けて配置した。

タプル定義

定義リンクベース

表示リンクベース