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用語の記載順序を原勧告ではアルファベット順でしたが理解が容易になるようにその意味に従って順序を変更しました。

用語

1 XML名前空間,名前空間(namespace in XML,namespace)

JIS X 4158:2005で規定するURI参照(RFC 2396)によって識別され,XML文書の中で要素型及び属性名として使用される名前の集まり。

2 要素(element)

XMLスキーマを用いて定義するXML要素

3 XBRLインスタンス文書(XBRL instance)

xbrl要素をルート要素とするXML素片
注釈1 XBRLインスタンス文書は,それらを支持するDTSで定義する概念に対応する事業報告の事実を含む。XBRLインスタンス文書は,インスタンスの事実を解釈するために必要な追加情報を提供する文脈及び単位を含む。

4 インスタンス文書名前空間(instance namespace)

http://www.xbrl.org/2003/instanceで示す,この規格で用いるXBRL 2.1インスタンスの名前空間

5 XBRLインスタンス文書のルート(root of an XBRL instance)

xbrl要素
注釈1 通常,どのXML文書にも,XBRLインスタンスを埋め込むことが可能である。このとき,xbrl要素は,XBRLインスタンスのコンテナである。

6 具象要素(concrete element)

XMLスキーマ宣言では,abstract属性が “false” の値をとり,その結果として,XMLインスタンス文書中に現れてよい要素

7 抽象要素(abstract element)

XMLスキーマ宣言では,abstract属性が “true” の値をとり,その結果として,XMLインスタンス文書では用いることができない要素

8 インスタンス内の要素間の関係を定義する用語

次に示す用語は,いずれも箇条6に示す [XPATH 1.0] の用語を用いて表されるインスタンス内の要素間の関係を用いて定義される。

8.1 祖先(ancestor)“規定”

ある要素に対し,その要素のancestor軸に現れる要素

8.2 子(child)“規定”

ある要素に対し,その要素のchild軸に現れる要素

8.3 子孫(descendant)“規定”

ある要素に対し,その要素のdescendant軸に現れる要素

8.4 祖父(grandparent)“規定”

ある要素に対し,その親要素の親要素

8.5 親(parent)“規定”

ある要素に対し,その要素のparent軸に現れる要素

8.6 兄弟(sibling)“規定”

ある要素に対し,その要素の親要素のchild軸に現れ,かつ,その要素自身ではない要素

8.7 伯父(uncle)“規定”

ある要素に対し,その要素の親要素の兄弟要素

9 発見可能なタクソノミ集合,DTS(Discoverable Taxonomy Set)

タクソノミ スキーマ及びリンクベースの集合体
注釈1 DTSの範囲は,DTSに含まれるタクソノミ スキーマ及びリンクベースのリンク又は参照をたどることで発見可能な全てのタクソノミ スキーマ及びリンクベースを含む。最低限,DTS内のタクソノミ スキーマの一つは,xbrl-instance-2003-12-31.xsdをインポートしなければならない。発見の詳細な手順は,箇条3参照。

10 タクソノミ(taxonomy)

XMLスキーマ及びそのスキーマからlinkbaseRef要素を用いて参照するXBRLリンクベースの集合及びそのリンクベースに入れ子にされて含まれるリンクベースの集合
注釈1 詳細は,3.1参照。

11 タクソノミ スキーマ(taxonomy schema)

3.1,箇条5及び5.1で詳細に規定するXMLスキーマ(箇条6に示す [SCHEMA-1] 参照)
注釈1 タクソノミ スキーマの大部分がタクソノミ中の概念構文の定義に当てられることが多い。

12 事業体(entity)

XBRL項目が対象とするビジネス実体
注釈1 箇条6に示す [XML] 又は [SGML] 概念における構文上の “entity” を意味する場合には,その旨指摘する。

13 報告期間(period)

時点又は期間
注釈1 事業報告では,財務数値及びその他の事実を,ある時点又は一定の報告期間の“その時現在の状況(as of)”に関して報告する。通常事実は,時点及び期間に関係する。

14 文脈(context)

XBRLインスタンス文書の中で,ルート要素の子として出現する要素であり,事業体,報告期間及びシナリオを記述する要素
注釈1 これらが集まって,項目の値を理解するために必要な,適切な文脈を与える。

15 単位(unit)

XBRLインスタンスのルート要素の子として出現するXML素片
注釈1 単位は,数値項目の計量単位を示す。それぞれのunit要素は,一つの計量単位だけを記述することが可能である。

16 事実(fact)

事業報告の対象となる値
注釈1 単純な事実の場合,比率で表す値をとる単一の事実であるときを除き,その値を単純な内容として表さなければならない。複合的な事実の場合,他の単純な事実及び/又は複合的な事実によって値を形成する。単純な事実は,項目を用いて表現し,この規格では,項目(item)という。複合的な事実は,タプルを用いて表現し,この規格では,タプル(tuple)という。

17 項目(item)

XBRL item要素の代替グループに属する要素
注釈1 項目は,事実の単一の値をもち,事実を正確に解釈するために必要なcontext要素(及び数値的項目の場合にはunit要素)への参照を含む。項目が,あるタプルの子として出現する場合,それと同じタプルの子である他の項目及びタプルに照らして解釈する必要がある。項目には,数値項目及び非数値項目がある。数値項目では,計量の精度及び計量単位を記述しなければならない。

18 数値項目(numeric item)

単純な内容の項目の場合,decimal(十進数),float(4 byteの浮動小数)若しくはdouble(8 byteの浮動小数)といったXMLスキーマの原始型から制限(restriction)によって派生させた項目,又は複合的な内容の項目の場合,XBRLで定義する型である分数型(fractionItemType)を制限によって派生させた項目
注釈1 項目型の詳細は,5.1.1.3参照。

19 非数値項目(non-numeric item)

数値項目ではない項目
注釈1 特に,日付は,数値ではない。

20 タプル(tuple)

XBRL tuple要素の代替グループに属する要素
注釈1 タプルは,複合的な事実において部分を束ねるために用いる。タプルの構成要素は,それぞれが事実であるが,お互いを参照して解釈しなければならない。例えば,正確に理解されるためには,会社の取締役の氏名,年齢及び報酬は,一緒に記述される必要がある。

21 リンクベース(linkbase)

箇条6に示す [XLINK] の拡張リンクの集合体
注釈1 リンクベースは,タクソノミ中の概念の意味を記述する。

22 リンクベース名前空間(linkbase namespace)

http://www.xbrl.org/2003/linkbaseで示す,この規格で用いるXBRL 2.1リンクベースの名前空間

23 拡張リンク(extended link)

箇条6に示す [XLINK]で規定された構文を用いて拡張リンクとして認識される要素
注釈1 拡張リンクは,拡張リンクが含む情報と第三の文書が含む情報との一連の関係を表す。詳細は, 3.5.2.4参照。

24 概念(concept)

構文的には,item要素の代替グループ又はtuple要素の代替グループに含まれるように定義する要素,又は意味論的には,事業活動又は事業活動の性質について報告可能な事実の定義

25 資源(resource)

概念又は項目についての追加情報を提供する拡張リンクに含まれる
注釈1 詳細は,3.5.3.8参照。

26 アーク(arc)

箇条6に示す [XLINK] により位置指定子を結び付けることによって,概念同士を関連付ける要素
注釈1 アークは,概念の位置指定子を資源自体に結び付けることによって,概念と資源とを関連付ける。アークは,事実の位置指定子を脚注拡張リンク内の脚注資源に関連付けるためにも用いる。
注釈2 アークは,拡張リンク中で表現する関連の性質を記述する一連の属性をもつ。全てのアークは,xlink:arcrole属性をもつ。この属性が,記述している関連付けの意味を決定する。

27 位置指定子(locator)

概念をそれぞれ個別に識別するタクソノミ スキーマ要素定義への3.5.3.7に示すXPointer(箇条6に示す [XPOINTER] 参照)による拡張リンクアークに対して指し示す場所を固定する指定子

28 標準の拡張リンク要素(standard extended link element)

この規格の定義によりxl:linkから派生させた要素
注釈1 標準の拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink要素,link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のうちのいずれかである。

29 標準の資源要素(standard resource element)

この規格の定義によりxl:resourceから派生させた要素
注釈1 標準の資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のうちのいずれかである。

30 標準のアーク要素(standard arc element)

この規格の定義によりxl:arcから派生させた要素
注釈1 標準のアーク要素は,link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,link:referenceArc要素又はlink:definitionArc要素のうちのいずれかである。

31 カスタムの拡張リンク要素(custom extended link element)

箇条6に示す [XLINK]で規定された構文を用いてxl:linkから派生させた,この規格で規定していない拡張リンク要素
注釈1 カスタムの拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink要素,link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のいずれでもない。
注釈2 カスタムの拡張リンク要素は,標準で提供されず,利用者が個別に定義して使用する。

32 カスタムの資源要素(custom resource element)

箇条6に示す [XLINK]で規定された構文を用いてxl:resourceから派生させた,この規格で定義していない資源要素
注釈1 カスタムの資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のいずれでもない。
注釈2 カスタムの資源要素は,標準で提供されず,利用者が個別に定義して使用する。

33 カスタムのアーク要素(custom arc element)

箇条6に示す [XLINK]で規定された構文を用いてxl:arcから派生(derive)させた,この規格で規定していないアーク要素
注釈1 カスタムのアーク要素は,link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,link:referenceArc要素又はlink:definitionArc要素のいずれでもない。
注釈2 カスタムのアーク要素は,標準で提供されず,利用者が個別に定義して使用する。

34 本質概念(essence concept)

アークロールがhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence aliasである定義アークの “from” 側の概念
注釈1 essence-alias関係によって関連付ける別名概念における妥当な値は,常に,本質概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同値である。

35 本質項目(essence item)

要素が本質概念であるインスタンス文書内の項目

36 別名概念(alias concept)

アークロールがhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence aliasである定義アークの “to” 側の概念
注釈1 essence-alias関係によって関係付ける別名概念における妥当な値は,常に,本質概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同じ値である。

37 別名項目(alias item)

要素が別名概念であるインスタンス文書内の項目

38 最も近い共通祖先要素(least common ancestor)

インスタンス文書において,二つの要素の共通の祖先であり,かつ,これら二つの要素の箇条6に示す [XPATH 1.0] で規定する祖先の軸にこの祖先要素の子が現れない要素

39 c-同等(c-equal)

4.10で規定する文脈の同等関係
注釈1 s-同等である文脈に属する,同じ項目型をもつ複数の項目,項目の集合又は項目の順。

40 p-同等(p-equal)

4.10で規定する親の同等関係
注釈1 同じ親をもつインスタンス内の項目又はタプルを,p-同等とする。

41 s-同等(s-equal)

4.10で規定する構造の同等関係
注釈1 XML値空間において等しい又はそのXMLノードのXBRL関連の下位要素及び属性がs-同等である項目をs-同等とする。

42 u-同等(u-equal)

4.10で規定する単位の同等関係
注釈1 同じ計量単位をもつ数値項目は,u-同等とする。

43 v-同等(v-equal)

4.10で規定する値の同等関係
注釈1 同じ値をもつc-同等な非数値項目,又はそれぞれの小数位の桁数,推定した小数位の桁数の小さい値で規定する許容値の範囲内で等しい数値をもつ数値項目。

44 x-同等(x-equal)

4.10で規定するXパスの同等関係
注釈1 Xパスの “=” 演算子がtrue値を返す。

45 重複項目(duplicate items)

同じ文脈に属し,かつ,親を同じくする,二つの同一概念の項目
注釈1 詳細は,4.10参照。

46 重複タプル(duplicate tuples)

その子孫が全て同じ内容をもつ二つのタプル
注釈1 より正確には,二つのタプルが,p-同等であり,かつ,その子タプル全てが,もう一方のタプルの子タプルとp-同等であることを除き重複し,かつ,その子項目全てが,もう一方のタプルの子項目とp-同等であることを除き重複する。詳細は,4.10参照。