
Open Peppolのサービスプロバイダーとデジタルインボイスのサービスを提供するパッケージやサービスを提供している事業者の間の接続は、C1-C2 / C3-C4
間のメッセージ交換ですのでOpen Peppolの管轄外となります。
デジタルインボイスのサービスを提供するパッケージやサービスの利用者は、Open Peppolの利用者IDを取得することで従来の利用形態のままでOpen
Peppolを利用したデジタルインボイスの交換も可能となります。
サービスプロバイダーと利用者向けパッケージ/サービス事業者間のメッセージ交換において欧州での「電子請求書(eInvoicing)」標準を参考にした日本版コアインボイスを使用したコアインボイスゲートウェイを提案します。
利用者向けパッケージ/サービス事業者には、業界向けのEDIサービスを提供しているサービスプロバイダーも含まれます。例えば、中小企業共通EDIユーザ(C1/C4)を日本版コアインボイスゲートウェイを介してOpen Peppolのアクセスポイントと接続することが可能です。ゲートウェイでは、構文バインディングを用いて日本版コアインボイスのセマンティックモデルに対応したxBRL-CSV(Tidy data)を標準データ形式とするCSVファイルに変換しそれを中間フォーマットとして中小企業共通EDI(UN/CEFACT CII 22B)とJP PINT v1.0 (UBL 2.1)とのデータ変換を行います。
他の業界EDIのユーザでもOpen PeppolのSMPに登録されていれば、Open Peppolに登録された買い手と「日本版コアインボイス」ゲートウェイを介してデジタルインボイスを送信できます。
一方、買い手の業務システムでは接続先ごとにデータ処理インタフェースが必要となりますが、大手企業では、4コーナーのE D Iアクセスポイント、3コーナーのE D Iサービスに加えて、個別に仕入れ先向けの調達ポータルを提供しているといった形態も見られます。従来の個別対応では、それぞれに対する個別対応が必要となり、その維持管理が大きな負担になっています。
アクセスポイントでの日本版コアインボイスゲートウェイと同様に、標準データインタフェースを使用して社内システムを連携させると組み合わせの掛け算の対応が足し算の対応で可能になります。
日本版コアインボイスゲートウェイで推奨するCSVファイルは、xBRL-CSV形式であり、XBRLタクソノミでその構造や意味を定義しているため、システムの維持変更をタクソノミの維持変更管理と連動させることで維持管理の機械化も可能となります。